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セクハラが無くならないのは何故?

職場のセクシャルハラスメントは、16年前にセクハラ防止法(雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律平成19年4月1日施行)で措置義務が行われた一番の老舗です。
16前に義務化されたのに、なぜ職場のセクシャルハラスメントは無くならないのでしょうか?

①根強い男女の役割分担意識

昭和の時代、男性はバリバリ仕事をしてもらい子育て等の家庭のことは全て奥さんに任せるという時代でした。
それは世の中がそういう仕組みになっていて、男性の方が報酬が高く出世していく、
その代わり奥さんは国民年金保険料を払わなくてもいい制度も作り男性中心の社会が作られました。
またその前の時代は家長制度の名残で、男の子の方を当たり前のように大事にした社会で、時代により意識は変化していきます。
しかし、知らず知らずのうちに親や教師、世の中から教わった意識が世代を超えて受け継がれていき、現在社会との意識とのズレが出てきます。
現在社会の意識に気が付かず、補助的業は女性がするものと思っているとジェンダーハラスメントの原因になります。

②相手の嫌な気持ちに気づかない

セクハラの行為者の多くは、そんなつもりはなかったとか嫌がっていなかったと発言して、無自覚で起こしていることがあります。
受けた側も大げさにしたくないので、迎合した態度を取ってしまうことが多くあり、窓口に相談されてから初めて気が付く様です。
相手の嫌な気持ちに気づかないのは、相手を軽視しているからでハラスメントが起きる非常に危険な状態でもあります。
なぜそんなことが起きるのでしょうか?
人は見たい面しか見ていないことがあり、見たくない面には目をつぶり、自分の都合のいいように取ることがあります。
卑猥な冗談を笑っていると喜んでいる、はっきりした拒絶がないと嫌がっていない、喜んでいるのは自分に好意を持っているとエスケレートするかもしれません。
仕事上相手が合わしているだけという現実に、早いうちに気づく必要があります。




③社会的意識に変化で新しいハラスメントが生まれている。

最近特に注意をしなければならないのは、本人の性自認・性指向などにより差別するSOGIハラスメントです。
職場で侮蔑的・中傷的な言動を行うことやアウティング(他人の秘密を暴露すること)などが代表的なハラスメントで、発生した場合はプライバシーの配慮が特に必要です。
SOGIハラは性に関する最低限の知識を持ち合わせていないと、無意識のうちに起こしてしまう危険があり、従業員へは研修を通して正しい知識を伝える必要があるでしょう。